空むだ 20091102

20091102

絵理と涼にはそれぞれトップアイドルとのスケールの差を体験するイベントがあるけど、愛ちゃんにはそういうのがなかったように思う。むしろ気が付いたらトップアイドルクラスのイベントを平気でこなしている。

愛ちゃんのシナリオでは、先輩アイドルは全て手の届くものとして描かれている。美希との対決のくだりとか、絵理から見ると美希との対決は「ふたりなら勝つる!」をアイドル活動の中で経験する場面なんだけど、愛ちゃんからすればトップアイドルになるための超えるべきハードルでしかない。あくまで愛ちゃんの成長がメイン。ほかの先輩アイドル勢にしても、雪歩は友達要素が強いし、春香さんは精神的に支えてくれる偉大なる先輩である。先輩アイドルは愛ちゃんの道を照らす存在であって、絶望的な障害ではない。そもそもの愛ちゃんの動機からして、愛ちゃんにとって超えられない障害となりうるのはママ以外にありえない。

ママが超えるべき壁として父性的に行動するので、愛ちゃんの実際のところの父親は、シナリオ上存在できない。父性は共存できない。ママは父性と母性を自在に発揮できるので、懐の広いキャラクターになりうるが、本編では割とどっちつかずな気まぐれキャラになっている。だがそれがいい。


誰も語らないなら俺がひたすら語り続けるぞ日記。


アイマス世界の「アイドル」つーのは独特で、アイドルっていうのはアイドル自身の心の持ちようなんだよね。ファンの側が描けないから必然的にそうなっちゃうんだろうけど、どっちかというと僕らがリアルに目にするアイドルっていうのは、それを需要する側が主体で、双方の共犯関係が肝なんだと思う。知らない。多分このへん適当に書いてたら刺される。とかくアイマスにおけるアイドルとは精神的規範のことなんだ。僕は「THE IDOLM@STER」とか「私はアイドル」とかの歌詞がとても好きなんだけど、そのへんの精神がガチっとツボにハマってしまうからなんだと思う。